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日記・一般  |札幌市北区

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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2013年02月28日

あの頃

 この時期になるとどうしても夜中に何度も目が覚める。
6年前の今頃、夕方に父から泣きながら掛かってきた電話。
担当医師から病気で入院している母が
余命2~3ヶ月と宣告されたらしい。
もちろん母は知らない。
近いうちにそんなことが起こるような気がして毎日ドキドキしていた。
仕事から帰った夫に話して、週末に二人で帰省した。

「仕事が一区切りついたのでお母さんの顔を見に来ました。」
夫は嘘を言って(本当は最後のお別れ)病院にお見舞いに行ったら
ベッドの横のテーブルにはひな祭りだからって持ってきてくれた
お友達手作りのたくさんの桜餅やいちご大福が並んでいた。
もらって帰ったけど食欲なんてなかった。
あれどうしたんだろう。

その後ひと月もしないうちに、母は旅立ってしまった。

私は、あの頃から一人で寝るときは
小さな電気をつけなければ眠ることができないし、
この時期になると、夜中何度も目が覚めて、
付き添いで泊まった夜に病院の詰所で鳴っていた
ナースコールの音を思い出してしまう。

もうすぐ母の七回忌になる。


  


Posted by めい at 19:14Comments(0)